一度に全部の花が咲かないのはなぜか。日を追って咲くことにより受粉の確率を高めているのではないか。
午前中に雄しべが落ち、午後には受粉の機会がなくなり、受粉可能な時間は短い。訪れる昆虫の数が少ないので、「毎日、新鮮な蜜をあげるからまた明日来なさいよ」示しているのかもしれないなぁ。
花は朝開花し、午前中に黄緑色の4枚花弁が花盤からポロポロ落ち、次に4個の雄しべも落ちる。
花盤はオレンジ色から次第にビンク色に変化していく。午後には橙色の花盤と雌しべだけになっている。
観察すると、花蜜は開花とほぼ同時に、花盤の周縁部の内側から分泌している。花蜜は花弁や雄しべが落ちた後も花盤にしばらくは満ち、そして乾燥して固まっていくようだ。主にアリが多く、ハエ、ハチ、蝶などが蜜を求めてやってくる。花の咲く時期は、昆虫にとって朝のレントランになっている。
ヤブガラシの果実
撮影日 2018年10月8日